消費税の増税、軽自動車の増税・・・
なんやかんやで
庶民の懐に直接的なダメージを与える話ばかり・・・
こうなると家計をやりくりするため、消費を抑え
節約に走るご家庭も多いと思います。
家庭内において、1日の生活の中で、一番利用頻度の高い
公共料金といえば、やはり電気代になるでしょう。
節電対策の前に知っておくべきこと
節約を考えるならば、まず、この電気代をなるべく抑える
努力が必要となってきます。
ですが、電気料金の節約をする前に、
知っておかなければいけないことがあります。
それは電力量の基本三段階料金です。
電力会社からもらう「電気ご使用量のお知らせ」という
領収書兼、請求予定票の存在はご存知だと思いますが
このように↓
赤い枠で囲んだところが基本三段階料金です。
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従量電灯の段階的な料金UPシステム
票を見ていただくとお分かりのとおり、
電気の基本料には、1段料金、2段料金、3段料金と
3つの段階による価格が設定されています。
三段階料金と言ったら、通常は、使えば使うほど
料金がお得になるような気がしますが、
このシステムは真逆で、使えば使うほど高くなります。
実はこれ、電気を多く使う人、使わない人によって
価格を変化させる電力会社の料金システムなのです。
電力会社は、各家庭のライフスタイルに合わせた料金プランを
用意していますが、これは「従量電灯」という一般的な
プラン名称になります。
従量電灯の内訳
従量電灯に関する電気量の料金をわかりやすく解説すると
以下のような内容になります。
■1kWh当たりの単価は■
【第1段階料金】使用量120kWhまで 18円89銭
【第2段階料金】120kWh以上300kWhまで 25円19銭
【第3段階料金】300kWh以降 29円10銭
※2013年9月現在
ちなみに、従量電灯には、「Bプラン」「Cプラン」をはじめ
「朝得」「夜得」など各種メニューが用意されています。
前回も電気料金に関しては、ある程度お話をしていますが
具体的な計算方法として
たとえば、【第3段階料金】400Wのコタツの場合
0.4kw×29.10円 = 11.64円
1日8時間使用したとすると
11.64円×8h = 93.12円
1ヶ月(30日間)使用したとすると
93.12円×30日 = 2,793.6円 になります。
※2013年9月現在
電気代を節約するなら、まず最初に削るべきは基本料金
削れるところはどこ?
使用アンペア数によって基本料金が変わりますので、
あまり電気を使わないご家庭であれば、現在の契約アンペア数を
ひとつ下のランクに変更することも検討されるべきです。
仮に40A(アンペア)契約のご家庭が、30A契約に変更した場合
月額 283.5円の金額が節約できます。
つまり、283.5×12ヶ月として、
年間3,402円の削減になります。
アンペア契約を変更する場合の注意点
しかし、安易にアンペア数を下げてしますと、当然電力量が減りますから
電化製品の同時利用によっては、すぐにブレイカーが飛んでしまうという
事態もあり得ますので、あらかじめ注意が必要です。
ちなみに契約アンペアの変更を検討される場合は、
こちらのサイトで、ご家庭の総電力量を見積もってみてください。
東京電力 『わが家のアンペアチェック』
http://www.tepco.co.jp/life/custom/ampere/index-j.html
これにより、もしアンペアのダウングレードが可能だった場合
すぐに変更依頼を出したくなると思いますが、その前に、
もうひとつ、覚悟しておくことがあります。
契約変更後は1年間元に戻せない
それは、一度アンペアのダウン契約をしますと、それから1年間は
変更することが出来なくなるからです。
もし仮に、アンペア数を下げたけれど、急に電化製品の数が増えたとか
季節が変わって、電気の使用頻度が増えたなどで、頻繁にブレイカーが
落ちるような事態になってしまっても1年間は変更が出来ないのです。
契約アンペアの変更については、通常、工事費は無料です。
変更依頼は、インターネット上から申し込みができますので
お住まいを管轄する電力会社のサイトをご確認ください。
いずれにしても、節電は意識と心掛けが必要になります。
使っていない部屋の電気をこまめに消したり、待機電力消費を防ぐため
長期間つかっていない家電はプラグを抜くなどの節電を心掛けましょう。